[ネタバレ注意]クラブ・スーサイド 全キャラをプレイした感想を思うままに語ってみた

クラブ・スーサイド
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※こちらの感想は完全版が配信される以前に書いたものです。

完全版とは内容が一部異なる部分があるので、感想を読む際はご注意ください。

 

記事を読む前に、以下の注意文を読んで頂けますと幸いです。

  • 公式の利用規約に則り、この記事内では広告は外しています。
  • センシティブな内容なので、今回は一部表現を伏字にして書きます。
  • 自〇など死生観に関連する言葉に不安・抵抗がある方、またそういった趣旨のゲームが不快に思う方はブラウザバックをお願いします。
  • プレイした感想を語る上で、妄想を含んだ考察を語っています。
  • 思いっきりネタバレしています。素敵な作品なので、是非ご自分でプレイしてから読んで頂けると嬉しいです。

私が語りたいというシンプルな理由で、クラブ・スーサイド全キャラプレイした感想を語りたいと思います。

今後PC追加版があるみたいですが、とりあえず今発売されている範囲で語りたいと思います。

また、勢いの儘に書いたのでエンドの順がバラバラです。見づらかったらごめんなさい(;^ω^)

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各ルートをクリアした感想

財前絵馬君

私が彼に抱いた印象は一言「羨ましい」でした。

仲の良い両親、そしてオーダーメイドを依頼されるレベルのイラストや手芸が出来る人って素直に尊敬します。

 

アオペロちゃんが好きなところも可愛いし、それを両親も知っていて受け入れてくれる。

二人が近くに居ても、堂々とオタ活出来る彼の生活が羨ましいなぁ…と思いました。

というか…私だったら恥ずかしさが勝って無理だ(;´Д`)

 

絵馬君は他人から見れば自分の技術でお金が稼げるくらい素晴らしい才能を持っているのに、「勘違い」と自己評価してしまう。

それはパパやママという心から尊敬出来る人が身内である事、

また漫画研究部内やSNS内での評価から素直に自己肯定が出来ない状況なのかな?と思いました。

 

ですが…そんな恵まれた環境でも、消えたいと思う気持ちは…何となく分かります。

椅子取りゲームみたいに、自分が座っている席にはもっとふさわしい人がいるんじゃないか?…みたいな劣等感と言うか、

死にたい…ではなく、消えてしまいたいという気持ちも、そういった自己否定からくるのかな?と思いました。

 

ですが、アオペロちゃんを嬉々として語る姿や、目的の為に頑張っている姿を見ると応援したくなって、可愛い後輩だなと思える子ですね。

 

絵馬君√は、林檎ちゃんと一緒に自己肯定感を少しずつ育んでいく過程が微笑ましかったです。

林檎ちゃんとのやり取りは基本は陰キャな先輩と後輩だけど、友達の様な…互いの理解者のような…

恋愛?というより、絵馬君がパパとママを想うように、主人公を家族同然に愛する関係が微笑ましくて素敵です( *´艸`)

 

一緒に物作りしたり、遠くへデートしたりと、意外と乙女ゲー感があるシナリオでしたね。

また、アオペロちゃんのテーマソング…ちゃんと作ってある事に驚きました(boothで購入するとCD音源が特典で付いてきます)

〇ンリオ感のある明るく前向きになれる歌なのに、エンディングで絵馬君が歌うと悲しい歌に聞こえてくるのが何とも言えない気持ちになります。

 

ちなみに、エンディングは02 ⇒ 04 ⇒01 ⇒ 03の順で見ました。

01エンド

黒背景の際に「生まれ変わったら猫になりたい」的な事が書いてあったので、それの伏線を回収した様なエンドでしたね。

02を見た後だと絵馬君にとっては目標を達成したので一番平和的に自〇出来たエンドだと思えました。

 

絵馬君の小さな成長を間近で見ていた林檎ちゃんだからこそ、絵馬君との最後の対面で泣いてしまう気持ちが痛い程分かりました。

その上パパとママにだけだと思っていたプレゼントが自分宛ての贈られれば、もう……辛い(´;ω;`)

 

電車の中で泣いていたのは…嬉し泣きか、これから自〇を実行する事への恐怖なのか。

最期の時まで、アオペロちゃんを傍に置くのが絵馬君らしいです。

 

ですが、あのご両親なら捜索届けを出すなり、02エンドみたいに探しそうな気がしますが…

それまでに絵馬君の体が透明になっている事を切に願います。

 

ですが、パパやママの息子に対する愛情、そして林檎ちゃんの反応を見ても、絵馬君の代わりは誰にもなれないと思います。

透明になりたいと言っても、最終的に自作の絵や手芸作品を世に出した事で、

絵馬君の存在はどんな形であれ誰かの意識の中で生き続けるんじゃないかと思ってなりません。

02エンド

今作で一番最初に見た自〇エンドが、絵馬君の02エンドでした…_(:3」∠)_

 

…絵馬君の気持ちを思うと、見てるこっちまで「うわああああ!!お願いだから見ないでええぇ!!(川 ゚Д゚)」と叫びたくなりました。

 

愛息子の自〇を目撃してしまったご両親。

そして世界で1番見られたくなかった人達の前で運悪く自〇してしまった絵馬君の事を思うと…後味の悪さが半端なかったです。

 

公式さんには人の心が無いんですか…辛い(´;ω;`)

 

01エンドは縄の存在が描写されていたので、これが成功したんだよね…?そうだと言って欲しいです。

絵馬君の事は個人的に好きだし、今まで絵馬君が林檎ちゃんと頑張っていた姿を見ていたからこそ…この最後はショックが大きかったです。

この後、絶対パパとママの今後の生活に影響出ますよね…想像するだけで辛い(;´Д`)

04エンド

04は生存√で、生きて欲しいと願う主人公と絵馬君が同じ気持ちで心底ホッとしました。

個人的に、林檎ちゃん自身はまだ死にたくない事、そして絵馬君にも死んでほしくない事を絵馬君に告白するシーンがありますが、

林檎ちゃんは、本当に絵馬君の気持ちを一番大事しているのが伝わってきて…この時点で泣けました。

最初は絵馬君が怒るのか困り果てるのかとハラハラしますが…絵馬君も主人公に死んでほしくなかったんですね。

 

個人的に、絵馬君は生きててほしい派なので、絵馬君の口から生きたいと言ってくれた時は泣きました。

「大好き」という言葉、感動的な抱擁シーンもあるんですが、やっぱり林檎ちゃんと絵馬君は恋人…というより姉弟感が強いですね。

 

だがそれが良い(*’ω’*)b

 

でもタイトルが「無様」な所がまた…。

これはハッピーエンドではなく、「二人はこの先も醜く生に縋って苦しむ」というのが公式的な解釈なのかな?

 

最初に02エンドを見た後だったので余計感動してしまい、鼻を啜りながらテキストを読んでいました…。

絵馬君大好きです、主人公と幸せになーれ!

03エンド

04も感動したし、綺麗に終わって好きなエンドなんですが…個人的に一番好きだったのは03エンドです。

もし自分は死にたくない、絵馬君にも生きて欲しいと吐露する主人公に対して、絵馬君が違う反応を取ったら…という、

ifエンド的な構成になっていたのが個人的にグッときました。

 

生きて欲しい主人公の気持ちとは裏腹に、絵馬君は失踪…というか生死不明。

林檎ちゃんも恐らくまた不登校になってしまったんだと思います。

ですが、絵馬君が主人公に送った手紙には…最後に会った日の主人公への想いと、絵馬君に巣食う複雑な心情が詰まっていて、

 

悲しい内容なのに絵馬君の心の中を覗けたようで…不思議と暖かい気持ちになりました。

 

絵馬君にとって、林檎ちゃんは既にパパやママと同じくらい「大切な人」という認識になったのに対し、

絵馬君自身は、「大切な人」の傍で生きる事を許せるまで、自己肯定感が育ち切らなかった事が切ない…。

 

絵馬君は人に寄っては幸せな環境に居る分、死ぬ理由が見当たらないので掴み所がないキャラに見えがちですが、

そういった方は是非とも03エンドを見て欲しいなと思います。

 

03エンドと04エンドの違いを考えると、絵馬君にとって自他の評価を超える自己肯定感が生きる意味だったのかな?と思いました。

承認欲求や自己顕示欲はマイナスな意味で使われがちですが、

それが自己肯定に繋がるなら一概に悪い事ではないのかな?と考え直すきっかけになりました。

 

私は絵馬君に関しては、生きて欲しいと強く思いました。

右睡 真咲也さん

右睡さんは不思議ちゃんではありますが…彼は陰キャではないと思います。(;´Д`)

積極的にボランティア活動に参加してるし、知らない人とも普通に会話も出来ているし。

髪を染めているのもきちんと理由があったんですね、あと右睡さんの私服が可愛く好きです( *´艸`)

 

ヒーロー願望って男性にありがちなイメージですが、右睡さんの場合は周りから認められたい、褒められたい…というよりは、

お父さんの件やボランティア活動に積極的な面、また序盤で林檎ちゃんがした質問に対して相手の考えを自分なりに考えて答える姿から、

純粋に誰かの為に何かしたい…という気持ちが強い印象ですね。

 

その反面、ちょっと人の心を理解するのが苦手…と言いますか、思想が神様みたいだなと思いました。(本人もそれっぽい事言ってたし)

 

心の赴くままに行動したり沢山食べ、自分の目の届かない人まで助けたいと思っても限界は理解している。

他者の気持ちを理解しようと努力はするけど、結果的に自分の思考が優先になってしまうのがちょっと人らしくない思想と言いますか…。

 

さらに「お父さんには恋人が出来たから自分はもういらない」という思考が、その印象を色濃くさせます。

 

大抵の方は、愛する人への愛情と子に対する愛情はどちらも替えが効かないものだと認識していると思います。

あのお父さんならそんな発想は否定してくれるでしょうし、仲が良かった息子が自〇したら離婚以上に悲しむと思うんですが…

その辺りを右睡さんは全く考慮していないのが引っ掛かりました。

 

両親が離婚する過程で何かあったのかもしれませんし、連れ子になる=大好きな父の負担になるのが嫌だと考えたかははっきりと分かりません。

右睡さんは今高3ですし、恋人さんと住むのが気まずいなら一人暮らしするのも有りだと思うんですが…。

そういう発想が出て来ない辺り、右睡さんもお父さんと同様孤独に耐えれれない人なのかな?と思いました。

 

公式Twitterでは絵馬君と同じくらいの刺激度と書いてありましたが…個人的に右睡さんのエンディングが、どれも精神的にえぐかったです_(:3」∠)_

そして、無性にカレーを食べたりミスドに行きたくなって困りました…筋トレしなきゃ(;´Д`)

右睡さんは星空がテーマだった印象がありますね、自作のライトも凄いと思いましたが、星が良く見える部屋とか良いなぁ…と素直に思えました。

 

色君もそうでしたが、3年組は男女としてドキドキのシチュエーションでも、下心を感じさせない雰囲気が好きです。

自然体で素敵な関係ですね。(*’ω’*)b

ちなみに、エンディングは10 ⇒ 12 ⇒09 ⇒ 11の順で見ました。(11が生存エンドだと思って後回しにしました)

エンド09&エンド10

この2つは纏めて語りたいと思います。<(_ _)>

 

どちらのエンドでも、主人公が生きたいと思っていると知っても、

怒る事なく「それでいい」とか「もう自〇したいなんて思っちゃ駄目だよ」と肯定してくれる。

最後まで優しい彼の姿が本当に辛かったです。

 

ですが、それと同時に残酷な人だなと思いました。

 

彼なりに林檎ちゃんに〇人の疑いが掛からないように気は使っているとは思います。

ですが、深い間柄(世間的には)ではない人が自〇現場を見つけたら、捜査が進んだら〇人幇助に引っ掛かってしまう気がします。

林檎ちゃん的にもこの先トラウマになってしまいそうですし。

 

お父さんに真相を聞かれたらなんて説明すれば良いのやら…(´;ω;`)

 

それに首〇りやリス〇など、絶対痛いし苦しい方法を選んで死んでいく様子が痛々しくて苦しくて…

でも本人はそれらの行為がとても正しく美しい結果だと思っている節があって非常に胸が痛みました。

 

「もういいよ…早く楽にしてあげて…っ。」と…痛々しいスチルもあって思わず目を覆いたくなってしまいました。

首〇り√は、ほんの少し右睡さんの人間らしさが見える分、最期まで見届けるのが辛かったです…。

 

エンド09では最期まで、「泣かないで…」と林檎ちゃんに優しく声を掛ける姿が本当に悲しくて喪失感が大きかったです。

 

二つとも、見終わった後に数分放心してしまいました。ツラカッタ…_(:3」∠)_

エンド11

途中まで生存エンドだと思ってたので、エンド11は衝撃的でした。

途中まで生存エンドとほぼ同じ流れは止めろ下さい(;´Д`)

生存エンドの様に、右睡さんに生きて欲しいと林檎ちゃんが言えなかったら…というif展開でしたね。

 

車に惹かれそうになった子を助けて…という、ある意味ヒーローに憧れる右睡さんらしいエンドです。

 

ですが…決して右睡さんが幸せだったようには描写されておらず、本人はあの段階では生きたいと望んでいたのと、

確かにあれでは序盤で言っていた「余すことなく」ドナーにはなれず、助けた男の子も恐らく酷いトラウマを抱えてしまったと思うので、

ヒーローになりたかった右睡君にとっては最悪な人生の終わり方だったんでしょう。

 

エンド11を最後に見て深く後悔しました_(:3」∠)_

エンド12

エンド12は右睡さんが生きる意味を見出すエンドでしたね。

 

前述で右睡さんの視点は神様っぽいと語りました。

ですが、エンド12ではそんな右睡さんを林檎ちゃんの言葉で引き留めて、

ヒーローという名の人間である事を選んだ感じがしてホロリときてしまいました。

 

生きると痛かったり、苦しかったりする事があると分かっていて決意したのが、右睡さんらしいなぁ…と思いました。

時折言う「そうだね」と言う度に、迷いが吹っ切れた感が伝わる声色で素敵でした。

 

「お腹が空いたら切ないからね」も、林檎ちゃんも言う事で右睡さんのお父さんの存在を忘れていない感じが好きでした。

二人は友達同士でも、ずっと一緒にドーナッツや美味しい物を食べたり、時々ボランティアをしながら平和に過ごして欲しいです。

 

例えエゴでも、私は右睡さんには生きて欲しいと強く思いました。

枢姫色さん

チャラ男かと思ったら隠れオタでした、そして個人的にダークホース枠でした。

1番好きなシナリオは色さん√です。

 

先に右睡さん√をプレイしていたんですが、ファミレスで右睡さんが大食いした時、お金は枢姫さんが一人で支払ったとサラッと書かれてて、

「枢姫さん、どこからそんなお金が…?」と疑問だったんですが、ちゃんと理由がありましたね。

 

他の√での彼は、ムードメーカーだったりいじられ役だったりと、始終明るい雰囲気があり、とても自〇を考えているようには見えませんでした。

ですが…いざ彼の√に入ったら…乙女ゲーをプレイしているのに、序盤のハグシーンにゾクッとする事になるは思いませんでした。不穏&怖い(;´Д`)

 

女の子とは遊び慣れているに、自分の性癖が分かるDVDを見られたら涙目で大慌てしていたり、

ドライな部分がある一方、甘い物を美味しそうに食べる顔が高校生らしくて可愛いなと思いました。

あとクレープを1口あげた時のスチルの距離感が、とてもリアルでビックリしました。絵師さんすごい。( ゚д゚)

 

比較的ちょっと色っぽい展開はあるけど全く厭らしさは感じない、正統派乙女ゲーらしい雰囲気で進む色君√ですが…

家族という存在が、一人の人格形成に深く影響するんだと痛感するキャラでもありました。

 

表向きはおちゃらけてる様でいて、頭ではしっかり考えて言葉や行動を選択出来る色君はとても世渡り上手に見えます。

 

ですが、色君にとっては今までのノウハウ?は嘘で塗り固められた結果であり、

表向きは明るいけど「心の中では相手を信じてない、信じてないけど人間が好き」という…

本当に「人間って難しいなぁ…」という言葉を染みるキャラです。

 

全エンディングを見て思ったのは、良い意味でも悪い意味でも、林檎ちゃんの人生を一番大きく変えたキャラは色君だったのかな?と思いました。

恐らく、色君も同じことを思ってそうですが。( *´艸`)

ちなみに、エンディングは06 ⇒ 05 ⇒07 ⇒ 08の順で見ました。

エンド06

06エンドは衝撃的ではあり、反響も多いみたいですね。私としても、見ているこっちが息苦しくなる展開でした。

ですが…何故かすごく納得がいくエンドでした。

 

寂しがり屋で、自〇したいと思っている色君にとっては、愛した愛された林檎ちゃんを道連れ…というのはなるべくしてなったエンドだとも思えます。

08エンドとは違った形で、中盤で右睡さんが警告していたような人間性を、

最期になって初めて林檎ちゃんの前に出した瞬間だったのかな?と思います。

 

結果的には悲しい結末なんですが、「お前のいない場所で…」の台詞がギリギリまで胸の奥にしまった色君の本音だったんでしょうか。

〇を目前にしてやっと零れた言葉だと思うと悲しくて…テキストを読みながら自然と涙が零れてしまいました。

そして林檎ちゃんと色君の最初で最後のキスシーンだと思うと、これも二人…というか色君の愛の形だったのかな?と思いました(たぶん感覚麻痺してます)

エンド07&05

こちらも纏めて語りたいと思います。

色君が自〇を後悔しているか、していないかで変わるエンドでしたね。

 

後悔しなかったら、林檎ちゃんに看取られて静かに…という哀愁漂うエンドでした。

後悔した場合…色君はODからの本音を暴露、そして林檎ちゃんも…となってしまいます。

 

07エンドを見てしまうと、林檎ちゃん自身は生きる意志がありました。

ですが、やっぱりエンド06は二人一緒に逝けたので幸せだったんじゃないかと思ってしまいます。(感覚麻(ry)

 

07エンドは色さんの苦しんで後悔しながら亡くなったのが辛いし、その後、林檎ちゃんも衰弱してしまったのが特に後味が悪かったです。

結果的に道連れエンドと同じ結末になってしまったのが辛い…。お願いだから二人共幸せになってくれ!!

というか…苦しんでいる場面の声優さんの演技が凄かったです。

エンド08

08エンドは色君が本音…というか本当の色君の姿が見えた気がしました。

色君が初めてキレたので、林檎ちゃんを暴行からの後追い…みたいになるんじゃないかと冷や冷やしましたが、

凄んだ後に一瞬怯えた林檎ちゃんに謝りかけた色君の姿を見て、ホッとしましたし、本当に優しい子だなぁ…としみじみ思いました。

 

懺悔に似た気持ちを涙しながら林檎ちゃんに語る姿は、

内心では林檎ちゃんに強引に交際に持ち込んだ事に罪悪感を抱いていた事が分かって…こちらまで泣いてしまいました。

最後のハグも1日目のハグを連想させて、生まれ変わった色君と林檎ちゃんの精神的成長も感じられて好きなエンドです。

色君の「ばか…」が凄く好きです。

 

スマホ版の方で、出来れば素の色君と林檎ちゃんのやり取りが見れたら良いなと思いました。

個人的に、絵馬君√(但し02エンドは除く)に次いで、色君の生存エンドが好きです。

色君は林檎ちゃんとゴス機の話したり、イチャイチャしながら幸せになって欲しい子だと強く思いました。

舞渕明陽さん

未プレイ前から舞渕さんはヤバいと雰囲気だったので、身構えてプレイしました。

というか…最期にプレイするの怖かったから、最期から2番目くらいにプレイしました(I am チキン)

舞渕君は……とにかく闇が深かったです_(:3」∠)_

 

最初彼は陰キャか?…と思いましたが、お仕事や持ち物でスイッチが変わるタイプの陰キャさんだったんですね。

日常パートは、百合本読んでたら途中で男が介入して本をぶん投げたり(地雷がないとは一体…)、

「ちょんぎっちゃうぞ」が今までで一番怖い顔してるのには爆笑しましたが…

時折見える舞渕さんのダークな面にビビりつつも、百合の話になるとドライな対応で「オタクくんさぁ…」と心の中でツッコむ林檎ちゃんに笑いました。

 

あと、仕草があざとい…と言いますか、艶っぽい表情のスチルが多いので素直に綺麗な人だなぁ…と思いました。

他のキャラも勿論大好きなんですが、舞渕さんに関しては不思議と惹かれてしまう魅力があって個人的に好きなキャラです。

 

ですが…舞渕さんの顔差分が変わる度に、素で「怖い!(川 ゚Д゚)」と叫んでました。

 

なんだか舞渕さんって、エンドに寄って多重人格感があると言いますか…

  • 百合妄想したり陰キャ寄りの舞渕さん
  • 副生徒会長や家庭内での舞渕さん
  • 仕草や雰囲気が女性的な舞渕さん
  • 恨みによって自己すら他人扱いする狂気を持った舞渕さん

…という具合に、気持ちのスイッチを沢山持って切り替えている分、使い分けている内に「本当の自分とは?」という

明確な形が把握出来なくて苦しんでいるのかな?…という印象でした。

 

しかし、刺青設定は無くても良かったんじゃ…?と個人的には思いました。

せっかく漫画的なキャラ設定が薄めだからこそ、自〇は決して他人事ではないと感じるのが魅力的な作品なのに、

高校生で刺青を入れていると「体育の着替えとかどうしてたんだろ?」とか、どうしても余計な事を考えてしまいます(;´Д`)

まぁ、胸なら背中よりは周りの人からあまり見えないのかな?…という気もしなくも無いですが。

 

どうせ刺青をするなら、例えば最終日間近でもう学校や家庭で自分を偽る必要がなくなったから…と吹っ切れた証にするとか、

林檎ちゃんだけが知っている、舞渕さんとの思い出の証として入れてくれたら…刺青の存在感が出てドラマチックで良かったかな?と勝手に思いました。

 

あと、舞渕さん√は唯一お家を訪問する展開がありませんでしたね。

ですが、それは恐らく…舞渕さんにとってお家は本当の自分を曝け出さない場所だからなのかな?…と思ってしまいました。(´・ω・`)

エンディングは17 ⇒ 19 ⇒18 ⇒ 20の順で見ました。

エンド17

右睡さんは精神的にきついタイプのエンドでしたが…舞渕さんは視界的にキツいタイプでしたね(;^ω^)

ぐちゃぐちゃ音が耳に残りそうです…。

 

結末として悲願を遂げた…という感じで、ご本人は大変満足した形で終わりました。

ですが、肝心の遺書の内容が分からないので、舞渕さんがあの状況になった事で、結局お父さんに何をしたかったのか?…がよく分かりませんでした。

私の読解力がないだけだとは思いますが(;^ω^)

 

あくまで妄想&憶測ですが、

  1. いずれ自分が父親のようになる
  2. そんな自分が今の内に死ねば家族は幸せ
  3. そして父の前で死ぬ事で、遺書に父に向けて恨みつらみを書いてトラウマを植え付ける
  4. 虐待やDV容疑等で世間に注目させて父の偽善者の仮面を剥がさせる

…みたいな思考だったのかもしれません。

ですが…あのお父さんはさらに酒に逃げて現実逃避しそうですね。(;´Д`)

 

自分を刺しながらも笑顔なのがまた怖いというか…心の方はもう限界だったんだろうなぁ…という何とも言えない気持ちになりました。

というか…創作物にマジレスするのもアレですが、舞渕さんのお父さんは暴力を振っていないみたいですが、

言葉や軽く小突く程度でも精神的に追い詰めているなら立派なDVらしいので、

困ったらビデオなりレコーダーとかで記録取って、警察に相談や通報するなりした方が良いと思います。

エンド19

絶望している人に綺麗な言葉を言っても、そりゃ届かないよね…と思わせるエンドでした。

 

この時修正パッチ当ててなかったので、途中で止まってしまって困りました(;^ω^)

精神的に闇堕ちしている時に「綺麗」な林檎ちゃんに生きて欲しいと言われてしまった故に、

心のバランスが崩れて「舞渕明陽」という人格が完全に壊れてしまった…という感じでしたね。

 

タイトルに「開花」とあるので、中性的な見た目になる事で自分を捨てて、別人として生きているんでしょうか。

イチゴ大福の下りで「~はこうあるべき」という価値観に自然と縛られてしまっている印象だったので、

そういった真面目故の責任感から、結果はどうあれ舞渕さんは解き放たれたと思うべきか…複雑ですね。

 

ですが…個人的にはヤンデレポーズさせるのは微妙でした。

壊れてしまった感はありますが、ヤンデレポーズ自体ネタ化されている部分もありますし、

いっそ髪をぐしゃぐしゃにして眼鏡を取って、良い笑顔で刺青を曝け出すくらい弾けてくれた方が「あっ、全部投げ出したんだな」感があって良かったと思います。

 

…とは書きましたが、林檎ちゃん的には気さくに会話出来る女の子友達が出来たっぽく、平穏な日々を送る中…舞渕さんの最後の登場の仕方が不穏ですね。

林檎ちゃんに対して、愛情と羨みがあると言っていたので、なんかこう…

「俺はこんなザマになったのに、君だけそんな綺麗なままでいるなんて許せない…」的な事がありそうで怖いです。

 

喰ヶ島さん√で自分を「わたし」と言う舞渕さんが出て来ますが、林檎ちゃんが介入しなかった場合の舞渕さんの生存エンドがコレなんでしょうか…。

エンド18

このエンドでは、行動の一部始終に舞渕さんらしさを感じられませんでした。

 

行動全てが行き当たりばったりと言いますか…「汚い」ものを忌み嫌っているのに、公園の公衆便所なんて不衛生な場所を選んだ所とか、

林檎ちゃんに綺麗と言われて喜んでいたのに、原型を留めないレベルで顔を痛めつけていたりとか…完全に狂気に精神が食われている印象が強かったです。

 

この√を思い出すと「これでサヨナラだ…っ!」という舞渕さんの言葉が脳裏に浮かびます。

このセリフは、汚れていると感じる自分の内面との決別を意味しているのか、それとも日に日にお父さんに似た自分を通してお父さんを〇しているのか…。

 

まだ理性があった時は、内心死にたくないと思ってくれていてホッとしたのも束の間…鏡に向かって全ての元凶は自分だと責め立て始めた時は、

真面目過ぎる故に死ぬ事も出来ず、かといって家族を修復出来ない無力な自分が許せなかったのかな?…と、見ていて辛かったです。

舞渕さんはお父さんを恨んでも決して他者に暴行を加えない(※但しモブ教師は除く)ので、

昔から他人を恨むより自分を憎む面が強い人なのかな?…と思いました。

 

他のメンバーは、基本的に自分の意思で行動して亡くなっていたので、深い憎悪だけが溢れ出る舞渕君の心理描写は精神的にくるものがありました。

林檎ちゃんに手紙は送っているものの、確かにこんな結末では綺麗な百合になれないように私も思いました。

エンド20

20は表向きは爽やかに終わりましたが、いまいちスッキリしなかったのは何故でしょう…。

 

根本的に家族の問題が解決したわけではないし、舞渕さん自身が改めて強く生きたいと思わせる何かを見つけたわけでもありません。

言い方は悪いですけど…林檎ちゃんの一声だけでコロっと気持ちが変われるような軽い問題でもありませんし。

ただ問題を「まぁ何とかなるでしょ」と雑に先送りにしただけ…というか、いずれ舞渕君が同じ挫折を味わいそうで不安です。

 

じゃあどうすれば良かったのかと聞かれたら、お父さんがアル中を治すために通院するなり、

お父さんと家族は一旦別居するなりした方が、精神健康上は良い気がしますが…舞渕君は家族が好きだから、

一時的でも家族がバラバラになるような事は避けたい気もしますね…。

 

他のキャラの生存エンドは、生きる意味を見出したり、悩みから一歩前に歩き出した感がある終わり方だったのでスッキリしたんですが、

何と言いますが、舞渕君√はエンタメ的なショッキングな展開担当キャラ…みたいな、

無理やり綺麗に纏めた感があって、舞渕さんが生存する事に具体的な救いがない感じがしてちょっと残念でした。

 

ゲームの容量の問題もあったのかな?完全版に期待したいと思います。

喰ヶ島密木さん

キャラデザだけ見たら、舞渕さん以上にスチル画面が真っ赤になるんじゃないかと冷や冷やしていましたが…

クリアしてみれば可愛いキャラだと思えて、2番目に好きなキャラになりました。

 

個人的に人生における不平不満に対する価値観に一番共感出来たのが、喰ヶ島さん√でした。

個性を出すと悪目立ちしたり、理不尽な悪意だったり、空気を読んだり大人である事を求められたりと…生きていると見えない息苦しさを感じますよね。

また、声優さんって凄いなぁ…と素直に思いました、えぇ声や

 

喰ヶ島さんは一匹狼感があったので一人暮らしかと思ったら、まさかの大家族でびっくりしました。

お姉さんや弟さん達は可愛いし、お兄さんも持病の事を家族以外に話すのって勇気がいる事だと思うんですが、

喰ヶ島さんがよく話す子だから…と、暖かく迎えてくれる家族の姿勢が素敵でした。

 

喰ヶ島さんの人の話を聞かずに、どんどん頭の中で話を展開して暴走して怒ったりしちゃう所がオタク感があって笑えました。

でも「〇す」とは言っていても、怖い顔をしてめっちゃ焦る所とか、照れたり優しいのに素直じゃないと事が不器用で可愛い喰ヶ島さんの魅力ですね( *´艸`)

「座れ読んでろ弾くぞ聞け」が理不尽感があって好きです。

 

お皿を洗っている時の林檎ちゃんと喰ヶ島さんのやり取りが可愛いし、夜道をおっさんから守ってくれたりと

何だかんだ林檎ちゃんを気に入っている喰ヶ島さんの姿にニヤニヤが止まりませんでした( *´艸`)

中盤で林檎ちゃんがお母さんに「お友達が出来た?」と聞かれても、無理にレッテルを張らない関係が素敵でした。

 

他の√だと林檎ちゃんとメインキャラ二人の世界(時々家族)…といったシナリオが多い印象でしたが、

喰ヶ島さん√は仲が良い店員さんや陰口を言ってくるモブ、復讐相手など、

家族以外色々なモブが登場する事で対人関係における良い面と嫌な面が表現されていて新鮮でした。

というか、喰ヶ島さん相手にあれだけ悪態つけるモブの神経どうなってるの?(;^ω^)

 

ですが、学校や会社、性的な事や対人関係でトラウマがある方は、フラッシュバックしちゃうかもしれない場面が多いので、

そういった方にはプレイするのが辛いかも…と思ってしまうシナリオでもありました。

 

喰ヶ島さんの√は「復讐とは何か、何をもって復讐となるか」というテーマだった気がします。

エンディングは13 ⇒ 15 ⇒14 ⇒ 16の順で見ました。

エンド13

感情の赴くままに喰ヶ島さんが復讐を果たし、そして命を落としたエンドでした。

これが喰ヶ島さん√で最初に見たエンドなんですが…個人的に女性の境遇は気の毒だけど、決して同情は出来ませんでした。

そもそも、小学生で○○なんて言葉を覚えて言いふらすって時点…どんな家庭環境だったかが何となく伺えます。

 

喰ヶ島さんに謝ったのも、自分が納得出来る理由として「自分がやってしまった過去の行いへの罰だ」と納得できる行動を、喰ヶ島さんが起こしたからだと思います。

後悔する事で精神的に救われたかっただけで…本心から過去の行いを悪いとは思っていないんじゃないかな?と思います。

仮に彼女が幸せな家庭を築けていたら、過去に喰ヶ島さんにした事なんてとっくに忘れていたでしょうし…。

 

何故そう思うかというと、「水商売=汚いもの」みたいな未だ価値観が未だ拭えていないのが、同じ境遇になっても彼女の発言からチラチラ見えるからです。

犯罪に巻き込まれてしまった点では彼女は完全に被害者ですが、だからと言って喰ヶ島さんを傷つけた過去は帳消しにならないと思います。

 

復讐の炎に燃えていた喰ヶ島さんが「こんなものか」と言ってしまうようにあっさり終わってしまい、

表向きは最終的に喰ヶ島さんの希望通りの展開になっても、プレイヤー側も何故すっきりしない気持ちの儘終わってしまいました。

これこそ、月並みな言葉ですが「復讐は何も生まない」という言葉がぴったりなエンドでした。

 

喰ヶ島さん的には無事?目標を達成出来たエンドですが…私としては、喰ヶ島さんのご家族のその後がとても心配になりました。

林檎ちゃんにカミングアウトしたように、家族全員何かしら精神的に不安定な面があるみたいなので、

生い立ちは不幸寄りだけど、家族仲が良い事で心の安定を保っている家族に見えたので、喰ヶ島さんの最期を知ったら誰かが病んでしまいそうで心配です。

エンド15

女性は〇さず、とりあえずハッピーエンドかと思ったら…見事に予想を裏切られました_(:3」∠)_

林檎ちゃんを庇って…という展開は、喰ヶ島さんさんが林檎ちゃんを気に入っている描写から何となく予想を付きましたが…スチルが辛かったです。

あの豚野郎(# ゚Д゚)

 

鍛えているからお腹とか上半身だったらギリギリ助かりそうですが…首はアカン。( ノД`)

喰ヶ島さんが身長が高い方なのに、なぜ首に…林檎ちゃんを抱きしめて庇ったから?

林檎ちゃんの表情が絶望に染まっていて、復讐の連鎖の始まり…という、終わり方が何とも後味が悪かったです。

 

恐らく、この時林檎ちゃんが犠牲になっても、喰ヶ島さんは連れてきた事を悔やんだでしょうし、

エンド13以上に〇人鬼と化したでしょうから、どの道救いがない終わり方ですね…。

エンド14

明陽さんや絵馬君に続いて、まさかのメインキャラ視点で進んで驚きました。

復讐の直前でも、頭の隅では林檎ちゃんの存在を意識している喰ヶ島さんを見ると、モブとの喧嘩の時も思いましたが、

林檎ちゃんの存在が喰ヶ島さんにとって最後の理性となっている気がしました。

 

エンド13とは違い、後から相手を傷つける事を望んでいなかったことに気付くのが、

色さん√でもあった最後の最後で気付いてしまい手遅れ…という感じで見ていて辛かったです。

中途半端にとどめを差さなかった故に最後は…という、全てが裏手裏手に回ってしまった印象でした。

 

死の女…というのは、恐らく林檎ちゃんの事でしょう。

このエンドでは林檎ちゃんが完全に空気でしたが、生きるのか、それとも後追いか…

この時点では喰ヶ島さんに実は死にたくないと言っていない林檎ちゃんにとって、喰ヶ島さんの呪いの言葉のようにも見えました。

エンド16

個人的に、全キャラの生存エンドの中で一番最後に見て欲しい…というか見て良かったと思えるエンドでした。

 

他のエンドでは、何かしらの後悔を残して終わってしまっていましたが、

エンド16では早い段階で気付く事で、誰も〇さず復讐と制裁を遂行出来ました。

今作では大事なのは結果か過程か…という問いが多く出ていた印象でしたね。

 

憎む相手を傷つけるので相手も自分の人生も終わらせるのではなく、これからも社会の不満と戦い続ける事を選んだ喰ヶ島さんは格好いいと思いました。

喰ヶ島さんも肯定して生きると言ってくれた時は…他のエンドを見た後だったので綺麗に収まってホッとして、映画のエンディングを見て居る様か心地でした。

 

このまま綺麗に終わるかと思いきや…きちんと林檎ちゃんがもう死ぬ意志がない事を改めて告白するシーンがあってハラハラしました。

 

相性良さそうな二人なので、これで仲違いしてクラブ・スーサイド前の様な生活に戻るは悲しいなぁ…と思っていたら、

喰ヶ島さんも他のキャラと同様、生きたいという意思を否定せず、また黙っていた事を許せなくても、

直接喰ヶ島さんの復讐に影響が出た訳じゃないと結論づけたのは、何だかんだ優しい喰ヶ島さんらしいなと思いました。

 

日の出と共に、喰ヶ島さんと林檎ちゃんが他のキャラがどんな選択をしようと7日目を見守る姿勢が、

何と言いますか、今作における自〇か生存か…という選択肢を残しつつも、ほんの少しの希望が見えるエンドでとても好きです。

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まとめ

全キャラとても素敵なシナリオでした、プレイして良かったと心から思います。

 

プレイ前は鬱ゲーだと思って身構えていたんですが…各エンドを見た後にボロボロ泣く事になるとは夢にも思いませんでした。

悲しいんだけど心が温まったり、生きるのも悪くないなと思える、人生に悩んでいる方は1度はプレイして欲しいゲームです。

 

PC追加アプデ版が出たら、そちらの感想も書きたいと思います。

アプデ…との事ですが、追加料金は発生するのかな?まぁ、そうなっても余裕で買いますけどね!(`・ω・´)

それではっ!