※こちらの記事は「遥かなる時空の中で3 十六夜(PS2版)」の
一部キャラの恋愛ルート、そしてゲームシステムやメインシナリオについて書いています。
シナリオのネタバレが苦手な方は閲覧をお控え下さい。
遥か7の発売日までに全シリーズクリア間に合いませんでした_(:3」∠)_
まぁ、全ルートやってたら無理だろうなとは思ってましたが(;^ω^)
前回は「遥かなる時空の中で3」の感想記事を書きました。
今回はその続編である「遙かなる時空の中で3 十六夜記」をクリアしたので、プレイした感想を語っていきたいと思います。
前作「遥かなる時空の中で3」は…
八葉との恋愛シナリオは過去作に比べれば濃厚でどれも良かった。
でも、ゲームシステムや主人公の魅せ方に残念な点がちらほらあった。
…という印象でした。
今作は「遙かなる時空の中で3 十六夜記」をプレイしてみた感想は…
- 前作より恋愛要素が多めのシナリオ
- 過去作を全クリアしたプレイヤーでも飽きないよう工夫はされていた。
- でも残念な所もちょっとある。
…と言った印象です。
何故そう思ったのか、レビューをしつつ語っていきたいと思います。
内容によっては一部批判的な意見が含まれます。批判的な意見を見たくない or 不快な方はブラウザバッグをお願いします!!
PS2作品をディスプレイでプレイしてみたい方は、以下の記事を参考にしてみて下さい。
過去シリーズのレビューを見たい方は、こちらの記事をどうぞ。
「遙かなる時空の中で3 十六夜記って面白い?」と気になっている方や
「どんな人におすすめ?」と疑問に思う方の参考になれば嬉しいです。
「遥かなる時空の中で3 十六夜記」について
スペックについて
スペックはこんな感じ。
メーカー:コーエー
人数:1人
発売日: 2004年12月22日
セーブ機能について
前作同様、クイックセーブ機能はありません。
セーブ形式は、前作と同じです。
ですが、後述のMIXJOY機能を使った場合、スチルやエンディング以外でセーブを行った場所からロードで開始出来ます。
具体的には、このような移動マップ上でセーブした場合のみロードが可能です。
引継ぎを行った際に、遥か3をプレイした時と同じセーブデータが表示されます。
なので「えっ?これって遥か3のセーブデータに上書きされちゃうの!?」と思ってしまう人がいると思います。
ですが、試しに十六夜記を全クリアした後、同じメモリーカードで遥か3を起動してみた所…
あくまで遥か3のセーブデータが十六夜記のセーブデータにコピーされているだけで、
遥か3のセーブデータに上書きはされていなかったので、ご安心ください。
思ったの私だけかもしれませんが(;^ω^)
MIXJOY機能について
今作では「MIX JOY」というシステムが追加されました。
MIX JOYという、遥か3のセーブデータの引継ぎシステムを使い、
過去作である「遥かなる時空の中で3」での各キャラの攻略したデータ、また「習得」で得たステータスや協力技などを引き継いだ状態で
「遙かなる時空の中で3 十六夜記」をプレイ出来ます。
つまり、遥か3をプレイ済みなら十六夜記を所謂強くてニューゲーム状態からスタートする事が出来るという事です。
しかし、これには条件があり、PS2でプレイする場合は…
- 「遥かなる時空の中で3」のゲームソフト
- 「遥かなる時空の中で3」のセーブデータが入ったメモリーカード
以上2点がMIXJOYをする上で必須になるので、
過去作の「遥かなる時空の中で3」をクリアしても、すぐにメルカリなどで売らない様に気を付けましょう。
ですが、MIXJOYは一度読み込んでも、一度電源を落とすと引継ぎ設定が消えるので、
ゲームを起動するたびに「遥かなる時空の中で3」のディスクを交換して読み込まなくてはなりません。
そこが面倒でした(;^ω^)
こういった作業が面倒な人は、遥か3と十六夜記がセットになっているPSPの「遙かなる時空の中で3 with 十六夜記 愛蔵版」を購入しましょう。
または、同じく2本がセットになり、スチルが綺麗になって追加キャラとして平泰衡さんが攻略出来る
「遙かなる時空の中で3 Ultimate – PS Vita」をプレイする事をおすすめします。
設定環境について
過去作ではスキップ機能を利用したい場合、R1ボタンをずっと押し続けないといけなかった
ので…周回中、同じ展開のシナリオをスキップするのがちょっと大変でした。(;^ω^)
ですが、今作からはシステム設定でスキップ機能を設定した場合、
R1を一度だけ押せば、後は自動で全てスキップ or 既読部分のみスキップが出来るようになりました。
ちなみに、スキップ状態でもう一度R1ボタンを一回押せばスキップは止まります。
また、今作から敵の強さが設定できる様になりました。
前作は弱すぎたので、物足りなかった人は「強い」で設定するのも有りだと思います。
また、この設定は知盛√で重要な設定になります。
知盛√をプレイする場合は「強い」に設定してから始めましょう!
あらすじについて
今作は前作の「遥かなる時空の中で3」と同じ時間軸で発展するストーリーになっています。
前作のあらすじを知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
「遥かなる時空の中で3 十六夜記」における追加要素について
新規追加攻略キャラとして銀(しろがね)
そして、前作では攻略不可だったもっと早く喋って欲しい平知盛が攻略可能になりました。
なので、前作をプレイして知盛を攻略したいと思った人には、嬉しい続編作品だと思います。
また、今作は「この二人が同一人物なのか、それとも他人の空似なのか」…という謎が追加されました。
気になる方は、是非プレイしてみましょう!
ですが、知盛を攻略したい場合は…
- MIXJOYをしている
- 「遙かなる時空の中で3 十六夜記」で銀√を既に攻略している
- 「遥かなる時空の中で3」で大団円エンドを見ている
以上3つの条件を揃えると知盛を攻略出来るので、知盛が好きな方は頑張りましょう(*‘ω‘ *)
また、大団円エンドからロードが出来ない関係上、攻略が未達成扱いになっているキャラがいると思います。
その場合、MIXJOYさえしていれば「遙かなる時空の中で3 十六夜記」の中で攻略が出来ます。
追加攻略√として、「密月√」が実装
前作では「絆の関」という名で統一された√で八葉+白龍&朔を攻略出来ました。
ですが、今作は前作との引き継ぎを行う事で「蜜月√」をプレイすることが出来ます。
今作ではこの「蜜月」の項目にある月の満月にする事で、攻略キャラと絆の関√とは違った展開の恋愛を楽しむ事が出来ます。
密月√を満たす条件は「メモ」に記載されていません、ですが…
上の画像の様にキャラが表示されている場所に行くと、選択したキャラとのミニシナリオや攻略シナリオが始まります。
もし現時点で攻略可能か、もう条件を満たしたのかが分からなくなった場合、京邸や宿など、
拠点内で「?」となっている場所に移動して、〇ボタンを押すと白龍と朔がヒントを教えてくれます。
ちまちま移動するのがちょっと面倒ですが、喋るメモだと思えば対して差はないと思います(;^ω^)ヒント中はボイスないけど
また、一応引き継がなくてもプレイは出来るんですが、その場合は、将臣君√と九郎さん√しかプレイ出来ません。(何故2人に限定した)
なので、2人以外の八葉の蜜月をプレイしたい場合は、前作をプレイしてから十六夜記を始めましょう!
また、「また前作と同じ展開周回しないといけないの?だるっ…。」と思ってしまう
方も居るかもしれません。
ですが、蜜月では基本的な流れは前作と大体同じですが、話の流れが前作と少し違った方向に進んでいきます。
前作で絆の関√をクリアしていれば、今作では密月√だけプレイすれば良いので、
前作「遥かなる時空の中で3」を全クリアした人でも、飽きずにプレイ出来ると思います。
また、蜜月√では絆の関とは違う、オリジナルシナリオとエンディングが用意されています。
前作ではキャラに寄って京編か現代編のどちらかがエンディングとして固定されていました。
ですが、今作では前作では選ばれなかったエンディングを楽しむことが出来ます。
つまり、前作のエンディングでキャラと京の世界で暮らした場合、今作では現代編のエンディングが見られます。
なので、遥か2のように現代編と京編、どちらも見てみたい人は楽しめると思います。
八葉の新衣装が実装
今作では新要素として、八葉達の新衣装が追加されました。
新衣装を着たスチルも用意されているので、前作をプレイした人でも飽きが来ないと思います。
弁慶さんとか夏の熊野では絶対暑そうな格好だったので、もうちょっと薄着になって欲しかったです(;^ω^)
「遥かな時空の中で3 十六夜記」で個人的に良い点と悪い点
良かった点
自動スキップ機能が実装&選択記憶機能で周回しやすくなった
先程も書きましたが、今まではR1をずっと押し続けないとスキップが出来ませんでした。
ですが、今作から1度R1を押せば自分で解除しない限りは自動スキップしてくれるので、周回がサクサク進みました。
また、見づらいかもしれませんが、右の選択肢の色が変化しています。
これにより、ロードして別の選択肢を選ぶ際や、周回の時は同じ選択肢を選べばスイスイとシナリオが進むので便利です。
前作に比べると密月√は恋愛要素が多いシナリオだった
前作では基本的にシリアス路線でシナリオが進むので、エンディング以外では恋愛要素は薄めでした(ヒノエ君はまぁまぁ甘めだったけど)
ですが、今作は京の世界で攻略キャラと一緒に出掛けたり、ひと時の平和な時間を味わうイベントが多かったので、
前作の遥か3がシリアス面を強く、乙女ゲー的な甘い要素が薄くて不満だった方には密月√は楽しめると思います。
八葉との√も前作の焼き回しと言う部分は無く、基本的に
「龍神の巫女の役目を終えたら、主人公は元の世界に帰る」という前提でシナリオが展開します。
これにより、主人公が別の時空から来たという設定も生かされ、
「八葉達はどうするのか、主人公は八葉との別れを受け入れるのか…」という葛藤が甘く切ない雰囲気が出ていました。
何度も行かされる熊野参詣のシナリオがアレンジされていた
前作はキャラの同時攻略が出来ないので、何度も何度も同じ流れのシナリオを見せられる4章の熊野参詣が苦痛でした
ですが、今作は大筋は同じですが、キャラに寄ってはシナリオの展開が少し違う時があったので、前作に比べれば飽きずに章をクリアする事が出来ました。
スチルも何枚か増えていたので、シリアスなシナリオが多い中の箸休め的な章に変わっていて、良いアレンジだったと思います。
悪い点
新衣装のデザインがちょっと…&着替える流れがちょっと強引
先程も書きましたが、今作では前作では見られなかった攻略キャラ達の平服(現代で言う私服)が見られます。
前作の焼き回し感が薄くなって、良い要素だとは思いましたが…
九郎さんの新衣装にゴーサイン出したの誰だ(# ゚Д゚)
もしこの衣装が好きな方がいたらごめんなさい<(_ _)>
ですが、九郎さんって作中では比較的堅物系のキャラなのに、こんなフリフリ衣装着たるか?という疑問もあります。
また、八葉は全体的に暑い熊野を移動しても平気そうな涼し気な新衣装なのに、何で九郎さんだけこんな暑そうな服なの?…と違和感がありました。
敦盛さんもやや厚着ですが、上がシースルー素材っぽい薄い上着なので、そこまで暑そうに感じませんでした。
また、緊迫したシーンや緊急事態の後の部屋や宿に入ると、皆さも当たり前の様に私服に変わっているので
「えっ?君達この状況でいつ着替えたの?」と思ってしまう場面もちらほらありました(;^ω^)
これは、私が細かい所を気にし過ぎな所もあるとは思います。
ですが、私服は恋愛ルート限定にして、メインシナリオではいつも服装でも良かったんじゃなかな?と思いました。
絆の関√と比べると蜜月√がキャラに寄ってシナリオの長さに格差がある
前作の「遥かなる時空の中で3」では、八葉+朔&白龍と合計10人居ましたが、全員違った展開とエンディングが用意されていました。
今作は、弁慶さん√や譲君√のようにエンディングが本編な良い√もあれば、
将臣君や九郎さんのように、序盤からエンディングまで丁寧に作っているシナリオがあって好印象でした。
ですが…ヒノエ君√や敦盛君√のようにあっさり終わってしまう√もありました。
個人的に弁慶さんが好きなキャラなので、前作があっさり終わっただけに今作は大満足の出来でした。
ですが…コピペシナリオじゃないだけマシなのかもしれませんが、キャラでシナリオにどうしても差があると感じてしまうのが不満点でした(;^ω^)
終章で平清盛がラスボスとして出てきたら、その√は手抜きシナリオだと思って下さい。
…とは言っても、前作ではなかった清盛との会話が展開されます。
ですが、最終的に手抜きシナリオは清盛撃破 → 即エンディングスチル…といったあっさり具合です。
事前にエンディングスチルが出る前に、シナリオが用意されている弁慶さん√や譲君√を見てしまうと…どうしても格差を感じてしまいます。
ヒノエ君の声が途中から…
これはPS2版だけかもしれません。
ですが、シナリオの途中からヒノエ君の声?演技?が変わってしまいました。
最初は普通だったんですが、シナリオ後半辺りから
「ヒノエ君の声優さん…風邪?それとも代役?ヒノエ君の演技忘れちゃったの?」
と思うレベルで声が別人になっていて、プレイ中驚きました(;゚Д゚)
そういう現象?が気になる人はご注意下さい(;^ω^)
新展開シナリオを作るなら続編 or 別の世界線扱いにして欲しかった
今作は「遥かなる時空の中で3」の続編作品…というよりは、追加ディスク的な作品です。
今作限定のエピソードは、どのキャラも前作をプレイした人でも飽きさせないよう工夫がありました。
ですが…問題は「遙かなる時空の中で3 十六夜記」が、前作である「遥かなる時空の中で3」と同じ世界線で展開されているという点です。
何が問題かと言うと、絆の関√と密月√が同じ世界線で存在している事により、
主人公が攻略キャラの人生を好き勝手にいじくっている印象が色濃くなってしまいました。
過去作の八葉紗と遥か2にも、現代編と京編が存在していました。
ですが、両方ともメインシナリオの合間で恋愛が発展し、ラスボス戦を終えてから現代に帰るか…それとも京に残るかは、
最終的にプレイヤーの選択に寄って決められます。
また、遥か2でも院側と帝側でシナリオが違いました。
ですが、エンディング自体は共通だったので、院側では京編、帝側では現代編と分ける事も可能でした。
せっかく絆の関という、主人公が何度も時空を渡って運命を変えた結末があるのに、
此処で同じ世界線で密月√を展開してしまうと、「主人公は絆の関√じゃ満足出来なかったんかい!」と言いますか…
主人公に勝手にゲームのリセットボタンを押されてしまったような…
同じキャラで別ルートをプレイする…という神視点であるプレイヤーだから許される行動を、
主人公が行使してしまった様な複雑な感覚に陥ってしまいます。
これはあくまで個人の意見ですが、どうせ新展開のルートを作るなら、
- 絆の関で結ばれた後の話にする
- 前作と少し展開を変えて、あくまで別の世界線
という展開にして、導入部分も変えた形でスタートさせたら違和感がなかったんじゃないかな?と思いました。
PSPの愛蔵版は前作と今作がセットになっているので、そこまで違和感がないと思います。
「遥かなる時空の中で3 十六夜記」はどんな人におすすめか
全クリした感想として、この作品は…
- 銀√&知盛√をプレイしてみたい方
- 前作「遥かなる時空の中で3」を大団円√までプレイしている方
- 前作で弁慶さん√に物足りなさを感じた方
- 「遥かなる時空の中で3」とは別展開のシナリオに興味がある方
上記の様な人なら楽しめる作品だと思います。
まとめ
好き勝手書いてますが、個人的に弁慶さんと譲君、九郎さんとリズ先生の√は良いシナリオだったと思ってます。
ただ、「遥かなる時空の中で3」は10人分きっちりシナリオを作っていただけに、惜しいなと思いました。
次は発売順でプレイしている関係上、「遥かなる時空の中で 舞一夜」をプレイしたいと思います。
運命の迷宮はその後プレイする予定なので、待っている人は…いるか分かりませんが(;^ω^)
感想はもう少々お待ちください<(_ _)>
それではっ!