※こちらの記事は「遥かなる時空の中で 八葉抄(PS2版)」のおける個別恋愛ルート
以外のシナリオのネタバレ&批評する内容が含まれています。
ゲームシステムのネタバレ、又は批判的な意見が苦手な方は閲覧をお控え下さい。
乙女ゲーやった後は、無性にRPGをやりたくなります。
来年、「遙かなる時空の中で7 」がswitchで発売されると発表がありました。
それを勝手に記念して、企画として今まで積みゲーの中にあった遥か1~4までを
プレイした感想を、これから記事にしていきたいと思います!(面白かったら5と6もやるつもりです)
さて、現在もSwitchで最新作の7が発表されるシリーズですし、シリーズの原点である
「遙かなる時空の中で ~八葉抄~は、さぞ面白かったんだろう」と思い、ワクワクしながらPS2版をプレイしました。
プレイした感想としましては…
- 攻略キャラや登場するキャラは全員個人的に好き
- RPG初心者でも遊びやすいと思い
- でもゲームシステムがちょっと…
という印象です。
「遙かなる時空の中で ~八葉抄~」は決してクソゲーではありません。
ですが、「うーん?」と思ってしまう点が多々あったので、何故そう思ったのか、これから語りたいと思います。
プレイして率直にダメだと思った所を書くので、重箱の隅をつつくような意見&批判的な意見がダメな人はブラウザバックをお願いします!m(__)m
PS2作品をディスプレイでプレイしてみたい方は、以下の記事を参考にしてみて下さい。
過去シリーズのレビューを見たい方は、こちらの記事をどうぞ。
「遥かなる時空の中で 八葉抄」について
スペックについて
スペックはこんな感じ。
メーカー:コーエー
人数:1人
発売日:2005年4月01日
「遙かなる時空の中で ~八葉抄~」は「遙かなる時空の中で」のシナリオ+追加要素が
含まれた作品であり、追加要素として、敵側キャラであるアクラムが攻略可能となっています。
一部立ち絵が修正されてる部分もあるので、「初代 遥かなる時空の中で」をより楽しめる作品になっています。
セーブ機能について
古いゲームなので仕方ないのですが…普通のセーブは出来ますが、クイックセーブ機能がありません。
その結果、途中セーブデータがどんどん溜まります。
あと、一応会話スキップ機能が使えますが…設定画面でスキップ機能をオン→ずっとR2ボタン押し続けなければいけないのでちょっと面倒です。
リメイク作品である「遥かなる時空の中で Ultimate」では、絵が綺麗に直されクイックセーブ機能も付いているらしいです。
vistaだけでなく、スマホから購入してプレイも出来ます!
でもシナリオそのままな上、ちょこっと後日談付きのリメイクゲームに6800円はちょっと高いと思う
遙かなる時空の中で Ultimate 全章一括購入版
KOEI TECMO GAMES CO., LTD.¥6,800posted withアプリーチ
あらすじについて
いきなり語り出しても、プレイした事のない人にとっては「なんのこっちゃ」と思うでしょうから、先にあらすじを載せたいと思います。
wikiでの説明はこんな感じ。
ごく普通の女子高生の主人公・元宮あかねは、入学式の日に同級生の森村天真、後輩の流山詩紋と共に不思議な古井戸に吸い込まれる。目覚めるとそこは「京」と呼ばれる平安時代に似た異世界だった。主人公は「星の一族」の末裔である幼い藤姫に、自分は「龍神の神子」として「八葉」と呼ばれる8人の男性と力を合わせて「鬼」から京を守る存在だと聞かされる。八葉には天真と詩紋も選ばれていた。最初は戸惑った主人公だが、段々と自身の運命と京の現状にまっすぐ向き合うようになる。
ざっくり言うと、普通の女子高生の主人公+男キャラ2人が不思議な井戸から平安時代っぽい異世界に飛ばされちゃった!
主人公は龍神の巫女、悪役を倒さないと元居た世界に帰れない!
8人のイケメンと京を巣食う鬼や怨霊と戦って世界を救おう!…というシナリオです。
ですが、主人公が「何故龍神の巫女に選ばれたのか?」という理由が最後まで詳しく語られませんでした。
序盤に不思議な井戸に行った理由も、ムービーで「行かなければいけない気がしたから」で終わりなので、
詳しい理由を作中で掘り下げて欲しかったなと個人的に思います。
八葉が決められる演出も、導入されたアニメムービーを見るとどうしても
「主人公の男友達2人を含めたら、丁度イケメンが8人が近くに居たから八葉に指名しちゃった♪ by龍神」
…という偶然感が否めませんでした。
一方OVA版だと、
- 八葉の光が飛んでいく
- 遠くで普通に生活している攻略対象キャラ達の体に光が入っていく
- 主人公の居る場所にワープして集合する
…という演出だったので、ゲームよりは攻略キャラ達が不思議な力に選ばれた感がある良い演出でした。
せっかくアニメーション作ったんだから、こんなシーンを入れて欲しかったです(;^ω^)
キャラクター紹介
簡単にではありますが、攻略対象のキャラクターを紹介したいと思います。(※参照画像はUltimateでリメイクされた画像です)
[源頼久(みなみとのよりひさ)]
天の青龍であり、武士団の棟梁=リーダーの息子です。
忠誠心が強く寡黙かつ真面目な性格で、主人公に対しても敬意を持って接し守ってくれるどちらかといえば主人公お慕い勢タイプです。
武士らしい姿は八葉としても頼もしい存在ですが、彼は過去に何かあったようです。
その過去とは…。
[森村天馬(もりむら てんま)]
地の青龍で、主人公と共に井戸から京の異世界に来た一人でもあります。
年齢としては主人公より1つ年上ですが、留年しているので同学年です。
行動的な性格で、主人公と詩紋君を引っ張っていく兄貴分的なキャラです。
第一印象は見た目と声優さんが同じなので面倒見が良くなったフルバの夾君(旧アニメ版)でしたが、
見知らぬ世界であっても、戦闘中や普段からも主人公を気に掛ける場面が面倒見のいいお兄さん感があり好印象です。
異世界へ来る前から失踪した妹を探していましたが、京の世界で妹が所持していた持ち物を見つけます。
果たして妹と再会出来るのか…。
[イノリ]
天の朱雀、普段は鍛冶屋見習いをしています。
両親を亡くし病弱なお姉さんと2人暮らし、素直で頼り甲斐がある性格から近所の子供達に慕われています。
ですが…彼は金髪を持つ鬼という存在を忌み嫌っています。
その影響で、彼は地の朱雀である詩紋君を鬼の象徴である金髪というだけで鬼だと信じて疑わず、現代なら差別に近い言葉をぶつけて拒絶します。
何故青髪や緑髪やピンク髪は許されているのか
果たして詩紋君との誤解は解けるのか…。
[流山詩紋(ながれやま しもん)]
地の朱雀であり、元居た世界では主人公と天馬君の後輩です。
大人しく心優しい性格は頼りなくも見えますが、自分の思いを貫こうとする強さを持っています。
祖父がフランス人のクオーターですが、見た目が金髪碧眼というオレンジ髪やピンク髪がいる中ryだけで周囲からいじめられていた悲しい経験を持ちます。
そういった過去もあり鬼に対しては共感を抱いており、話し合えば分かりあえる、戦わなくても済むはずと行動します。
果たして彼は鬼と分かりあえるのか…。
[藤原鷹通(ふじわらのたかみち)]
天の白虎であり、貴族出身で普段は治部省に勤める役人をしています。
差別を嫌い穏やかで優しい性格をしており、異世界に来たばかりで戸惑う主人公に京の事を詳しく教えてくれるキャラでもあります。
女性への免疫がないようで真逆な性格の友雅さんにからかわれる事もしばしば。
そんな友雅さんが飄々として普段から本気を出さない事に不満を感じているようです。
[橘友雅(たちばなともまさ)]
地の白虎であり最年長キャラです、彼も貴族出身で左近衛府に勤める少将をしています。
普段は女たらしで楽天家なので不真面目な印象ですが、知略も力もある事から帝からの信頼が厚い人物です。
主人公に対しても甘い言葉は掛けて来るので、乙女ゲーらしい雰囲気を味わいたい人にお勧めのキャラです!
個人的に彼の笑顔差分が好きです、守りたい…この笑顔。
[永泉(えいせん)]
天の玄武であり、訳あって出家した人物です。
大人しく少々気弱な性格ですが、管弦に長けて時に笛の腕前は誰もが認めています。
自分に自信がない故に八葉が務まるのかと不安を抱えているようで、自信があり率直に言葉をぶつけてくる泰明さんとは少々相性が悪いようです。
「出家したのに坊主にしてないの?」と思った方もいるでしょうが、ネタバレになってしまうので理由はゲームをして確かめてみて下さい。
また、後述で再登場するキャラでもあるのでよく覚えておいて下さい!
[阿倍泰明(あべのやすあき)]
地の玄武であり、あの安倍晴明の一番弟子さんです。
気を探す能力の長けており、冷静な性格は頼りになりますが…どこか突き放したよう
にも聞こえる冷たい言動をしてしまいがちです。
ですが、主人公と交流する中で、人の在り方を学んでいきます。
彼の顔半分に灰色の面をしている理由とは…気になる方は是非プレイしてみて下さい!
永泉さん同様、後述で登場するキャラなので、泰明さんもよく覚えておいて下さい!
遊び方について
基本的な流れはこんな感じです。
- キャラを2人使命(交流を深めるとキャラ1人から「俺をパーティーに加えてくれ」とお誘い有り)or 物忌みの日になると指名したキャラと交流して終わる
- 京のマップを探索(朝・昼・夕方と1日に3回行動が出来る)
- 前半は怨霊退治、後半から怨霊を封印して装備品として使える or ミニゲームの神経衰弱で回復系などのアイテムゲット
- 黄色い枠のマップに行くとシナリオ進行
- 指定された日付になると章に関わるシナリオが進行
- イベントでの戦闘に勝つ札or四神の呪いを解除、次の章へ移動
文章だけだとやる事がいっぱいに見えるかもしれませんが…
探索後のシナリオが非常に単調です。
ゲームのついての感想&良い点と悪い点
良い点
登場攻略キャラが全員魅力的
「乙女ゲーなんだからそりゃそうでしょ。」と思う方も居るとは思います。
ですが、攻略キャラ以外にも好感が持てるサブキャラが多く、このゲームの魅力だと思います。
特に藤姫は可愛いぞ(*‘ω‘ *)
彼女は所謂親友キャラ的なポジションの子で、真面目で健気で優しい女性です。
個人的に遥か1で一番の癒し枠です、ダルかった1週目は藤姫の為に頑張ったと言っても過言じゃありません!
ときメモGSシリーズでも思いましたが…乙女ゲーの女性キャラって攻略したくなるくらい可愛い子多いですよね?
一応藤姫との友情エンドもあるようなので、男性がプレイしても意外と楽しめる…かも?
また、敵の幹部的ポジションのキャラ達も、とりあえず敵キャラを置いときました的な舞台装置感のある悪役ではなく、
各々事情がありボスを慕う理由も分かって好きになれました。
ですが、「敵にも事情があったんだよ or 本当は良い奴なんだよ」的な設定が苦手な人には向かないかもしれません。
戦闘が分かりやすいので、RPGが苦手な人でもプレイしやすい
戦闘は、基本的に…
- 主人公がキャラを応援する
- 技ゲージを上げる
- キャラに技を出させる or 攻撃する
- 敵を倒す or 封印する
…というのが主な流れです。
このゲームには、所謂レベリングという概念がありません。
キャラを強化したい場合は、後半に使用可能な「封印」という戦闘システムで敵を札に封印します。
封印した札は、後でキャラに装備させる事で異常状態を防いだり、技の火力が上がります。
なので、「RPGのレベリング作業が苦手…。」という人でも、サクサクプレイ出来ると思います。
プレイしている最中「この感覚なんか懐かしいな…」と、どこか既視感がありました。
後になって既視感の正体が分かりました。
別ゲーの「俺の屍を越えて行け」は人間版ダビスタと例えられます。ですが…
遥か1は人間版ポケモンだと個人的には思います。
怨霊は弱らせないと封印が出来ないのもあって、お札が完全にモンスターボール状態で使ってました。
悪い点
探索後のメインシナリオが単調
最初に封じられた青龍・朱雀・白虎・玄武を開放する為、合計4つの札を集める作業が始まります。
ですが、大体は…
- 属性に沿った天と地の二人を連れて指定された場所に行く
- 天と地のギスギス会話
- 決められた日程にイベント発生&鬼(敵側キャラ)が邪魔をする
- どこからか鈴がシャンシャン
- その音に鬼が苦しんで退散
- 札ゲット
- 天と地がなんだかんだ和解
「えっ、ざっくり言ってるだけでシナリオあるんでしょ?」と思った方もいるでしょう。
マジでキャラ同士が不仲な理由が微妙に違うだけで、あとは似たようなシナリオを属性ごとに4回見せられます。
4回も見せられたら流石に飽きます!
天と地が不仲な内容もぶっちゃけ本筋と関係ないものばかりなので、
「その場に居たイケメンを適当に八葉選んだ影響、此処で出まくってるじゃん…」としか思えませんでした。
まぁ…各キャラを知る為の自己紹介的なシナリオだったのでしょう。
札を4つ集め終わると、今度は天ルート・地ルートで分岐があり、攻略したいキャラがいる方を選んでシナリオを進めます。(但し途中から変更不可)
そして敵側に操られた青龍・朱雀・白虎・玄武と戦うんですが…ここでも
- 対象のキャラを連れて指定された場所へ行く
- 黄色い枠で囲われた複数のマップを虱潰し(具体的なヒントなし)&京に厄災を起こす石を探す
- 石を回収、指定された日付まで五行の力を回収&温存・回復札集め
- 四神と戦闘
…これも各属性ごとに4回やらされます。
ですが、後半はキャラ同士が仲良くなっているのでギスギスせず、多少は攻略キャラの掘り下げがあったり、敵キャラ側の事情が知れて悪くはなかったです。
ですが、ここに至るまでが単調で長いのが問題なんですよ。
癒し枠である藤姫がいなかったら攻略投げていた自信があります
攻略キャラとの恋愛シナリオは良かったものが多いだけど、メインシナリオが残念だった印象です。
戦闘システムが一部キャラのsage要素になっている
初代では、まだ戦う巫女という概念がありません。
なので、プレイヤーは基本的に…
- 連れてきた八葉を応援する事で術ゲージを上げる
- 五行の力を消費して技を発動させる
- 集めた札で回復
- 微々たる攻撃
- 五行の力を消費して怨霊を封印
- 倒すのが無理そうなら逃亡
上記が戦闘におけるプレイヤーの主な行動です。
1の巫女は戦わない事は事前に知っていたので、「主人公はRPGで言うサポートキャラ的ポジションなんだな。」と別に何とも思いませんでした。
ですが…この戦闘システムの一番の問題は、
「戦闘システムが攻略キャラの印象を悪くするsage要素になっている事」です。
どういう事かと言うと、個人的に一番酷いと思った被害者の二人の戦闘画像を見せたいと思います。
はい、キャラクター紹介の項目で再度語ると言った二人です。
ストーリー内では、泰明さんは冷たい印象がありますが、自分に悪い点があったら素直に謝る真面目でしっかりした人です。
永泉さんも、最初はややネガティブで頼りなく見えますが、
優しい性格で、八葉として迷いながらも役目を果たそうと一生懸命頑張り、照れた表情グラフィックも誇張ではなく本当の女性のように美しくて好きです!
では、そんな2人が戦闘をするとどうなってしまうのか…。
ここで二人を連れて戦闘をした時の画像を見せましょう!(主人公の名前はこのゲームのデフォルトネームです)
応援を選択するとこのように掛けられる言葉が出て来ます、無難に「頑張って!」を選びました。
すると…
……いらねぇなら何で応援システム作ったんだよ。(# ゚Д゚)
…と、思わず言いたくなるセリフを言われます。
これは泰嗣さんと相性が悪いセリフなので仕方ない所は有りますが…酷い時は「うるさい」って言われますからね?(´・ω・`)
続いて、「しっかりして!」を選ぶと永泉さんの場合…
じゃあどう言えばいいの?
一番最初の頃だと「……おっしゃる意味が分かりかねますが」と言われてしまいます。
意味が分からないのはこっちだよ。(# ゚Д゚)
こんな感じで、戦闘中は前述した二人の性格と剥離した発言が飛んできます。
二人は好感度を上げないと始終こんな調子なので、名前の上にある青い技ゲージが中々に溜まりません。
基本的に、技ゲージを貯めて技を発動して戦うゲームなので、技ゲージが上がらないとチマチマと怨霊を攻撃するしかありません。
運が良ければ攻撃だけで倒せますが、当たり所が悪いとどちらかが敵に倒されて好感度が下がってしまいます。
それなのに、応援があまり意味がなく…ゲージが上がりにくいキャラが2方も居るってどうよ?(´・ω・`)
勿論、2人の好感度を上げれば多少はマシになりますが…それでもゲージの伸びにくいキャラです。
全体的に見る事が多いのはシナリオ <<< 戦闘をする回数なので、どうしても戦闘での様子が目立ってしまい、キャラにヘイトが溜まっていきます。
Amazonや他の方のブログのレビューでも「二人の戦闘がダルイ!酷い!」と書いている人が居るくらいです。
何度も書きますが、二人ともシナリオ内ではとっても良い人なんです!…どうしてこうなった。
これなら、応援するより主人公が自ら攻撃したら上がりやすいキャラにしてくれた方が良かったと思います。
または、「仲間を信じて見守る」とか選択肢があって、それでゲージが上がるシステムでも良かったと思います。
ミニゲームが一種類でつまらない
回復アイテムを入手する為、怨霊を退治したマスに再び行くと、神経衰弱をするミニゲームが始まります。
そのマスと同じ属性のキャラを連れていると、1回行動パターンが増やせますが…
毎回「俺が同じ属性だから1回行動増やせますよ」というセリフを、いちいち入れてくるのがぶっちゃけウザいです。
こちらとして1回目以降は知ってて連れて来てる訳ですし、知りたい時に見れるようにヘルプ機能を実装すればだけの良い話だと思います。
何回も言われると邪魔なだけです。
それに、ミニゲーム自体も2重の意味で神経衰弱ゲームなので、大して面白くはないです。
ですが、事実上このミニゲームが回復札をゲット出来る唯一の手段です。
戦闘中の回復方法は、「一人を中回復」「一人を全回復」「主人公含めた3人を全体回復」の3種類の札が頼りになっています。
それなのに、運要素がある場所に入れないで欲しいと思いました。
どうせなら怨霊の討伐数で交換とか、いっそ普通に売って欲しかったです。言い値で買おう!
物忌みの日があまり嬉しくない
ゲーム内での物忌みの日とは、主人公が1日外出が出来ない日らしいです。
設定としては、巫女の力と相性が悪い日から外出はしない方が良いから…と、きちんと理由付けされてます。
物忌みの日は八葉達をホストが如く指名して、そのキャラと仲良くなれる日でもあります。
この時、神経衰弱ゲームで手に入れた手紙やアイテムを使って好感度を上げる事も出来ます。
ですが…ぶっちゃけ攻略したいキャラを連れ回していれば自然と好感度が上がるので、手紙を無理に集めなくて大丈夫です。
そんな物忌みの日、普通なら頑張っているプレイヤーのご褒美的恋愛イベントになる筈
なんですが…ぶっちゃけこの要素居る?と思いました。
何故かというと、例えば、物忌みの日のみ普段見せないキャラの意外な一面が見れたり、
京の人達との交流が出来たら「この世界に人達を守りたい!」と思える要素があったら良かったんです。
ですが…攻略キャラとの信頼をより深めないとスチル(イラスト)が発生せず、普段は雑談と数回の選択肢があって終了です。
これだけなのに、1日サボった分だけ五行の力の調整がズレたり、前回行動した時には居なかった怨霊が増えたりと攻略のテンポがずれてあまり良い事がありません。
プレイヤーへのご褒美日というより、ボードゲームの一回休みマスに入った気分でした。
また、主人公である「あかね」ちゃん(デフォルトネーム)は、シナリオ内で攻略キャラに「危険だから外出するな」と言われます。
ですが、色々あって結局外に飛び出してしまう困ったちゃんです。(この時代のゲームの主人公らしくて、私は決して嫌いではありません)
なのに、物忌みの日だけはきっちり外出を控える事に違和感有りまくりでした。
別ゲーのシステムになりますが…
会話と選択肢だけならサモンナイトシリーズみたいに攻略目的のキャラとは夜会話で終了してくれた方がスムーズにゲームが進んで良かったと思います。
どうせ遥か1の夜パートはセーブ or 寝る → 次の日に行くだけなので。
プレイしてみた感想
これだけボロクソに書きましたが、決してクソゲーではないと思うのは…
登場キャラクターと恋愛シナリオが良かったからです。
個人的には、友雅殿を攻略している時が一番乙女ゲーしていた気分でした。
全体的な感想としましては、恋愛ゲームらしい甘さ?は最近のゲームに比べると控えめでしたが、どのルートも面白かったです。
仲が進展しても、どれも基本ハグ以上の事はしないので、乙女ゲーとはいえ攻略キャラとベタベタいちゃつく描写のが苦手…と思う人でも楽しめると思います。
先程上げた泰明さんと永泉さんのように、戦闘時以外の会話やイベントでは良い人で好感を持てるキャラばかりです。
なので、攻略キャラでは気になっていた詩紋君・友雅殿・アクラム(敵のボス)は
頑張ってクリアしましたが、後はゲームシステムがダルくてギブアップしてしまいました。
良いが所がいくつかあるだけに、惜しい点が目立つゲームでした。
恋愛シナリオの甘さについて
具体的なネタバレはしませんが、世間一般の方が乙女ゲーに対してイメージは…
- 攻略キャラに甘い言葉を言われる
- 始終イチャイチャしている
- 主人公がハーレム状態
みたいなイメージがあると思いますが…今作はそんな事はありません。
※友雅さんは色男設定なので他のキャラに比べると甘い言葉を吐きますが…。
あくまでアドベンチャー的シナリオの隙間で恋愛シナリオが見れる…といった印象です。
イケメンが8人いますが、主人公を取り合ったりしませんし、恋愛√に進まない限りは全員共に京を巣食う怨霊を倒す仲間として交流を深めていきます。
上記の様なイメージでプレイするとがっかりしてしまうかもしれませんが、甘すぎる描写が苦手な人でもシナリオは楽しめる作品だと思います。
「遥かなる時空の中で 八葉抄」はどんな人におすすめなのか
プレイした感想として、以下の方は楽しめるゲームだと思います。
- 八葉+アクラムの中に好みのキャラいる方(又は好きな声優さんがいる)
- キャラに好感が持てるゲームがやりたい方
- ゲームシステム < シナリオ重視の方
- 多少ゲームシステムが多少不憫でも気にしない or ツッコミ入れつつ楽しめる方
- RPGに近い乙女ゲームがやりたい方
- レベリング作業がないRPGがやりたい方
個人的に上記の様な方なら、「遥かなる時空の中で 八葉抄」を楽しんでプレイ出来ると思います。
何度も書きますが、決してクソゲーではありません!
あくまでキャラが良いだけに惜しい点が目立つというだけです。
まとめ
予定したよりダラダラ書いてしまいました。
プレイした感想を一言で表すと、「キャラやシナリオは良いのに、ゲームシステムがキャラの足を引っ張っている」印象でした。
もしプレイしたいと思う人がいましたら、一部キャラは戦闘中とシナリオでは別人だと思ってプレイする事をおすすめします。(;^ω^)
ですが、キャラはどれも良い人ばかりなので、キャラ攻略が目的なら充分楽しめるゲームだと思います。
そうは書いても、ダメだと思った所を容赦なく書いたので…不快に思った方がいたら
ごめんなさいm(__)m
ですが、本音が言えるのがブログの良い所だと思うので、これからリメイクである
「遥かなる時空の中で Ultimate」を購入を迷っている方がいましたら、
少しでも参考なれば嬉しいです。
これから「遥かなる時空の中で2」プレイ&レビューします!
それではっ!