前回の記事に纏めて書こうと思ったんですが…思っていたより長くなってしまったので記事分けしました。
今回は、私がプレイして思った「遙かなる時空の中で ~八葉抄~」と「遥かなる時空の中で2」の違いを語りたいと思います。
過去シリーズのレビューを見たい方は、こちらの記事をどうぞ。
古いゲームでおすすめのソフトを知りたい方は、こちらの記事どうぞ。
最新ゲームでおすすめのソフトを知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみて下さい。
「遥か1と遥か2で何が変わったの?」と疑問の方や
「シリーズ物だけど、遥か1もプレイしておいた良いの?」と言う方の参考になれば嬉しいです。
「遥かなる時空の中で 八葉抄」と「遥かなる時空の中で2」の違いについて
今作は前作の続編物なので、「前作と何が違うの?」という方向けに解説したいと思います。
最初に帝側 or 院側の選択で最初に出会えるキャラ達が分かれる
今回の世界は、ざっくり言えば院側と帝側の迷惑な親子喧嘩が話の主軸になります。
帝側が今の帝を指示する者。
院側が現帝の父であり、帝の地位を退き、出家した元帝を指示する者
…という風に、八葉が双方に分かれてしまっています。
ちなみに、こんな感じで分かれています。
幸鷹さん・泉水さん・頼忠さん・イサト君
翡翠さん・泰継さん・勝信さん・彰紋さん
これにより、序盤で助けを求めたキャラ(同属性の天と地の八葉)によって帝側√、院側√が決められます。
選択した側が「大切な恋√」となり、恋愛√を見ることが出来る「こころのかけら」というアイテムが入手出来ます
選択しなかった側は「障害のある恋√」になり、「こころのかけら」は入手出来ず、選択肢や戦闘の参加によって好感度を上げる必要があります。
そこまで面倒ではありませんが、障害がある恋√は好感度上げが少し手間です。
キャラが好きな場所へ行ったり、ミニゲームをクリアして「想う心」を上げる必要があります。
「1キャラだけが目的でも、2週目もプレイしないといけないの?面倒くさそう…。」と思った方も居ると思います。
ですが、やろうと思えば1周だけで8人同時攻略する…所謂8股プレイをする事も出来ます。
ラスボス前の選択肢で、エンディングを迎えたいキャラを選択出来るので、
きちんと想う心を上げていれば、例え「こころのかけら」を全て入手しなくてもキャラとの恋愛を見る事が出来ます。
なので、大切な恋√と障害のある恋√を見る為には2週プレイする事が前提ですが、
各キャラの√へ行く条件自体は緩いので、2周目もサクサクプレイ出来ると思います。
帝側√か院側√、どちらを最初にプレイするのがおすすめか
両方プレイしてみた感想としましては…
初めてプレイするなら院側、
伏線有り or 2週目をプレイするなら帝側√
をプレイする事をおすすめします。
最初に院側√をすすめる理由は、
院側だと4章まではネタバレになりそうな事が語られないので、謎解き感覚でシナリオを楽しめると思います。
対して、帝側はキャラから伏線になるセリフがちらほら言われるので、勘の良い人なら後の展開が分かってしまう可能性があります。
なので、特別攻略したいキャラが居ない場合は、序盤で天と地の八葉に会った際、
- 藤原さん
- 泉水さん
- 頼忠さん
- イサト君
を選び、院側√からプレイする事をおすすめします!
UIが改良された
前作で不便だなと思った点は…
- キャラを選択 → 外出後じゃないと、怨霊がどこに出現しているかが分からない
- ゲーム内でキャラの得意属性&苦手属性が分かりづらい(要ゲーム説明書)
- ミニゲームが1つなのでつまらない
などありました。
また、苦手 or 得意属性一覧も△ボタン → 五行関係図を選択すると、ゲーム内で
確認出来るようになったので、前作よりは快適にプレイ出来ました。
ミニゲームも、神経衰弱はそのままに、ルーレットや兎に餌をあげるという体のモグラ叩き…ならぬ兎叩き、
東京フレンドパークのフラッシュザウルスや蹴鞠ゲームなど、種類が増えたので飽きが来ない仕様になっています。
蹴鞠ミニゲームは私が下手くそ過ぎて、何度挑戦しても全然クリア出来ませんでした、何か悔しい(´;ω;`)
また、ゲーム攻略において、ミニゲームで手に入るお香や手紙を手に入れている事が条件の試練もあるので、
きちんとミニゲームがある意味を持たせている&回復札を入手する機会を与えている事が好印象でした。
主人公について
前作から100年後とあって、主人公は交代しています。
前作は、前向きで明るかったあかねちゃんが主人公でした。
気が強かったり、責任感があり優しい一面もあった事から、どこかお姉さん的な雰囲気がありました。
今作の主人公である花梨ちゃんは、素直で真っ直ぐな性格をしています。
見た目はボーイッシュなので元気溌剌に見えますが、
前作に比べると怨霊などの穢れの影響を受けやすく、立ち眩みや気を失ってしまう繊細な描写が目立ちます。
前作に比べると、守ってあげたくなる癒し系の妹っぽい雰囲気がある子です。
今作のキャラデザを担当した水野十子さんも、「あかね(前作の主人公)の妹みたいな子の感じになりました」と答えています。
八葉に対しても気を遣ったり誰にでも優しくする面が目立ち、無茶をしたらきちんと謝れる子なので個人的には好きなタイプの主人公でした。
シナリオについて
メインシナリオにおける単調さは緩和された
前作は「天と地の八葉がギスギスした原因以外はほぼ同じでつまらない!」…と批判しました。
ですが、今回は各四神の札集めに試練要素が追加され、「○○を入手 or 第〇の技を覚えた状態で××へ行け」や、
「○○へ行き、再びもう一人の八葉と○○へ行け」など、札を集めるのに条件が設定されたことで
RPG感が増して飽きずにプレイ出来ました。
また、前作は八葉と藤姫を除けば、鬼としかまともな会話がありませんでしたが
今作はモブキャラとの交流が増えたので、前作より京の世界で生活 or 探索している雰囲気が味わえました。
様々な展開を経て八葉達が涙する場面が増えた
「遙かなる時空の中で ~八葉抄~」と「遥かなる時空の中で2」で共通する点は、
攻略キャラである八葉達は、何かしらの悩みや葛藤を持っている…という事です。
地の白虎である友雅さんと翡翠さんは悩み…とはちょっと違う感じではありますが、
他のキャラは自分の境遇や立場、自分の性格などに悩みを持っています。
その悩みや葛藤を、主人公がカウンセラーの如く耳を傾け解決し、キャラとの絆を深める…といった流れになります。
その点、前作「遙かなる時空の中で ~八葉抄~」と次回作「遥かなる時空の中で2」を比べると、
遥か2は八葉紗より、キャラ達が涙を見せる場面が多かったように感じます。
各キャラの悩みも裏切りやキャラの立場上仕方のなかった事、コンプレックスに対して
過去への懺悔や後悔、時には嬉し涙を流す八葉達に親近感と言いますか…人間らしさを感じて好印象でした。
遥か2では主人公が八葉の心を開かせる事で、悩みや不安を吐露し、過去を乗り越えて新しい未来を掴んでいく事がテーマになっているような気がします。
バトルシステムについて
前の記事で良い所として挙げましたが、一番の違いはバトルシステムも改良だと思います。
具体的には前の記事で書いたので、こちらでは前作との差を軸に書かせて頂きますと…
- キャラに寄って術ゲージが上がりにくいキャラが2人いる
- ゲージが上がりにくいキャラの応援に対する返答が冷たいのでヘイト要素になっている(メインシナリオでは酷い事を言うキャラじゃない)
- 唯一回復の手段である回復札が、ミニゲーム1種類でのみ入手可能なので飽きてしまう
- 各キャラに好感度を上げて特定の場所へ行けば、術ゲージが大幅に上がる言葉がある
- 前作に比べればキャラから辛辣な言葉を言われる機会が減った
- 応援を組み合わせる事でキャラの技ゲージ&主人公の気力が大幅にUP
- ミニゲームの種類が増えた事で回復札集めが苦じゃなくなった
この改善がされたから、私は全キャラのルート見る気になったと言っても過言ではありません(`・ω・´ )
ラスボス戦&攻略法について
今作もキャラとのエンディングを見る為に、ラスボスと戦う必要があります。
ですが、今作のラスボス…適当な編成で戦うと強すぎて余裕で負けます。(私は初見で負けました)
何故強いかというと、ラスボスは主人公の苦手属性に設定されており、術がとても強力で、おまけに憑依付与によってじわじわダメージを削っていくので、
苦手属性である主人公はすぐ倒されてしまい、ゲームオーバーになってしまいます。
個人的な攻略方法ですが、おすすめの編成はこちらです。
- 終章ではエンディングを迎えたいキャラ + 泉水さん or 勝真さんを編成に加える
- 封印で入手した札を装備する際、主人公には主人公の苦手属性を半減する札&憑依無効の札を装備させる
- 永水さん or 勝真さんには苦手属性 or 全属性の攻撃を半減するの札(名前忘れた) + 憑依無効の札を装備させる(エンディングを迎えたいキャラ or お供のキャラは何でもOK)
- ラスボスと戦闘時、泉水さんなら「雨縛気」、勝真さんなら「神鳴縛」を1ターン目で繰り出しラスボスの動きを封じる
- ラスボスが動いたら再び上記の技を繰り出して、ダメージが大きい技で倒す(ラスボスが動いたら回復札よりも上記の技優先)
私はこの編成と装備で全ルートクリア出来たので、たぶんリメイク版のPSPでもこの装備とキャラで倒せると思います。
エンディングに分岐あり
今作はエンディングを迎えると選択肢で現代編 or 京編と2つのエンディングを見る事が出来ます。
恋をした八葉と一緒に現代へ帰りたいか、それとも京に残って共に過ごすかを選択出来ます。
ちなみに、大切な恋√から始めても、障害のある恋√から始めてもエンディングは共通です。
ですが、PSP版だとシナリオ中にセーブが出来ると思いますが、PS2版だと
再びラスボスを倒さないと選択しなかった方のエンディングが見れないのでご注意ください!
また、今作でもアクラムを攻略する事が出来るので(たぶん今作は八葉沙で前作の主人公と結ばれなかった世界線なんだと思います)
もし私の記事を読んで「八葉抄っていまいちなんだ、でもアクラム攻略したいなぁ…」と思った方がもし居たら、プレイしてい見てください。
前作の「遥かなる時空の中で 八葉抄」をプレイしなくても遊べるか
結論から言わせて貰うと前作をプレイしていなくても問題なく遊べます!
前作キャラの名前や価値観(前作について、金髪は鬼の象徴etc…)が出て来ますが、
本編にちょろっと出て来る程度で、前作をプレイしていないと分からない点は殆どないと思います。
今作は前作とキャラの雰囲気が似てるキャラが多いので、私が書いた前作の感想を読んで遥か1をプレイしようか迷っている方は、
遥かなる時空の中で2から始めても問題ないと思います。
まとめ
「遙かなる時空の中で ~八葉抄~」と「遥かなる時空の中で2」の違いをざっくりまとめると…
- 八葉が院側と帝側で分かれている
- 主人公が変わった
- UIが改善された
- ミニゲームが増えた
- 戦闘で技ゲージが上がりやすくなった
- ラスボス戦はきちんと札やキャラを考慮しないと勝てなくなった
- エンディングが京編と現代編と2パターンになった
色々書きましたが、遥かなる時空の中で2では前作で残念だった点が改善されていました。
果たして2でUltimate版が出るんでしょうか。
3の方が売れるから先に出したんでしょうが、ナンバリングは大事にして欲しいですね。
3の方でも気づくことがあったら書こうと思います、それではっ!